年金制度改正・パートらの厚生年金加入・年金満額40年の注意点

今年は5年に一度の年金制度見直しの年。

2024年7月3日「財政検証」が発表されました。

年金は、誰もが受け取れるものだと思っていたのですが
受給資格には納付期間が必要で、その期間も思っていたより長いんですね。

個人的には、働く男性有利の制度で
きっとこの制度作ったのも男性なんだろうなぁと感じています。

目次

年金受給資格

平成29(2017)年7月31日までは25年間納付しないと受給資格がなかったんです。

つい最近ではないですか・・・

それ以降の平成29年8月1日からは10年間納付に変更されました。

満額が40年なので10年納付しても
1/4で計算されます。詳細は次の章をご覧ください

国民年金(基礎年金)受給額

満額は40年間納付です。

2024年4月分(6月14日支払分)の概ねの受給額となります。
※昭和31年4月2日以降生まれ

年金受給額は、時代によって変化します。

納付期間基礎年金受給額(概ね)
40年間68,000円
30年間51,000円
20年間34,000円
10年間17,000円

第3号被保険者の歴史

1985年に制定された第3号被保険者

会社員の配偶者が扶養に入ると国民年金を納めていると見なされる制度です。
(実際には納めていません)

今から約40年前なので、私が生まれた時にはなかった制度なんです。

社会保障の定義は、一人一人が被保険者なんですけどね。

昔は、夫婦で一人のような感覚で制度が作られていました。

こういう歴史が、今の不安定を作っている気がします。

パートさんの厚生年金加入推奨の注意点

年金増えます って言ってるように私には聞こえるのですが果たして本当にそうなのでしょうか?

条件
・週の労働時間が20時間以上
・月額賃金が8.8万円以上

従業員数101人以上の事業所だったのが
今年10月から5人以上に適用されます。

130万人程度が加入対象と推定されています。

年金だけでなく、健康保険、雇用保険も負担することになります。
全てに加入メリットはありますが、年金以外は使うか使わないかわからない保険と同じ
もしもの時のためのものを負担することになります。

財政検証の家庭モデルが現実離れしていて泣けた

財政検証の目玉は所得代替率です。

今回の所得代替率は61.2%でした。

検証するための家庭モデル(収入)に対する年金の率を出すんです。

家庭モデル
⇨夫がサラリーマンで、妻が専業主婦(第3号被保険者)

夫の平均手取り収入額37万円
※手取りなので、総支給額は47〜50万円

こんな高給取りをモデルにするってどういうことなんでしょう・・・

このモデルで計算しますと

夫婦二人の基礎年金 ¥134,000
夫の厚生年金 ¥92,000
計¥226,000

年金¥226,000÷今の手取り¥370,000=61.2%

手取り×61.2%=年金

この率は40年満額想定なので、40年未満ですと更に低い数値となります。

老後2000万円不足問題は前回2019年検証だった

あれから5年。

前回大騒ぎになってしまったので、今回の検証は慎重に発表されたと感じています。

ツッコミどころ満載の財政検証だと思いますが
インターネットを通じて、様々な検証資料が一般公開されているのは
たいへん素晴らしい発展です。

インターネットがなかったら
きっと私が資料に触れることはないでしょうし
新聞の記事止まりだったと思います。

今の時代に、まだ現役を過ごせているのは大変運がいいことです。

まわりクド過ぎる閲覧作業

様々な資料が一般公開されているのはありがたいのですが
見たい資料に行き着くまでの道のりが長いんです。

一例を挙げます。

年金加入者推移を見るまで

厚生労働省ホームページ
⇨政策について
⇨分野別の政策一覧
⇨年金
⇨年金・日本年金機構関係
⇨統計情報

ようやく「国民年金の加入・納付状況」です

第3号被保険者は減少し、厚生年金加入者が増加していました。

見送られた改革案

満額40年を45年に延長する案は、見送られました。

40年納めるのって、とっても大変なことだと思うのですが
これを更に5年も延ばすって意味がわからないです。

満額も増額するということでしたが、受給者の人数考えるとわずかと想像します。

リカレント教育を受講していると将来の不安は減るらしい

リカレント教育というのは、大人の学び直しです。

D X、SDGs、など横文字増えてきましたが
「もう歳だから・・・」と言ってる場合ではなくて
何歳でも学ぶ大人が今の流行りです。

これも良い時代になったなぁと思います。

知識が多いのは、生きていく上でとても大切で
学ぶ人ほど生きやすくなると思います。

年金について考える重要性

いざ、受給するときまで想像だけで過ごしてしまうのは危険です。

政府は、インターネット上で資料の一般公開をしていますので
実態を知ることができます。

今年初めて閲覧した私が言うのも恐縮な話ですが・・・

読んでいただきありがとうございました

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