読書『恐れのない組織 心理的安全性が学習・イノベーション・成長をもたらす』

アマゾンで高評価されていましたが、図書館では難なく予約が取れたので読みました。

2021年3月刊行なので若干時間経過していますが
経済本と違って仕事を扱った内容なので、いま読んでもとても役に立つ本でした。
そして、日本人として知っておくべき内容も含まれていました。

ネタバレがありますので、本を読みたい方はスルーしてください。

目次

職場の沈黙

職場では、心の声で終わることがよくあります。

これ言ったら空気悪くなるだろうな

私が言うことでもないか

この前「知ってます」って言ってたから知ってるかな

自分が嫌な思いをしたくなかったり
自分の立場が不利になりたくなかったり
相手に嫌らわれたくなかったり
空気を悪くしたくなかったり

年齢を重ねるほど沈黙することが増えた気がしています。

例を用いて、その行為が職場にとって不利益であることを教えてくれています。

2011.3.11 東日本大震災

マグニチュード9.0の地震「東北地方太平洋沖地震」が起きました。

2001年に、神戸大学都市安全研究センターの石橋教授が
日本の原子力安全委員会・耐震指針検討分科会委員に任命され
2007年日本の原子力発電所が地震に対して脆弱であり、
ただちに抜本的な対策を講じなければ大惨事に見舞われると予見していたそうです。

残念ながらこの予見は地震が少ない状況では弱く
対策は見送られてしまいました。

お金という費用が頭を過ったのかもしれません。

しかし、結果的にはそのときの対策費用以上の損失を被ってしまったのではないでしょうか。

福島第二原発の奇跡

東日本大震災で福島第一原発は津波被害により冷却機能を失い4基すべてが水素爆発をしてしまいましたが
福島第二原発では、1基だけ機能を失わずに済み爆発を逃れていました。

私はこの事実をこの本で知りました。
リーダーシップ、チーム力が救ってくれた内容が記されています

映画「Fukushima50」では福島第一原発で自らも被災者である50人の方々が
作業を続けた様子を物語っているそうです。
アマゾンプライムビデオで観る予定です。

失敗、ミスを恐れなくていい職場

失敗やミスをしたときは、恥ずかしい、かっこ悪い

などネガティブな気持ちになり、「もうミスしたくない!」と思います。

が、成功は失敗があったからこそ。

実験の結果、失敗を沢山したチームと、しなかったチームとでは
失敗を沢山したチームの方が生産性が高かったそうです。

失敗やミスを咎める職場や上司にあたってしまった場合は
残念ながら残念な結果になってしまうようです。

恐れのない組織とは

=「心理的安全性」のある組織

特に重要なのが、リーダーだそうです。

論理はわかったのですが
現実と照らし合わせて考えると・・・

稀な確率でしか存在しないような。

読んでいただきありがとうございました

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